プランニングのためのヒント

まず下の表を見てみよう。北海道と一口に言っても、少しずつ事情が違っている。混雑が共通しているのは、ゴールデンウィークと8月のお盆の頃。率直に言って、この時期はできれば旅行などやめた方がいい。 この時期、北海道に限らず、日本全国どこも人でいっぱいだ。わざわざ都会から人込みを避けて、広い北海道に行くんだったら、もう少し条件のいい時期に行った方がいい。

旅行のプランニングの第一歩は日程を決めることだが、なにもお盆をめがけて設定することはない。 表の中で、礼文島だけ夏の観光時期が少し早いのは、ツアーバスの販売の関係もあるが、花を見るために行く、というはっきりとした目的を持った人たちがいるということだ。そう、どこへ行って何をしよう、何を見ようという目的を持つことがプランニングの大切なところだ。

プランニングのために、まずおすすめしたいのは、旅行ガイドブックを1冊書店で買うこと。北海道のガイドブックは毎年10冊以上も新刊が出るし、通年本も各社から出版されている。読み比べてみると、それぞれ工夫をした作り方をしている。なかには5年くらい改定せず、明らかにデータが古いままのものもあるので注意が必要だ。(ひどいのになると、他社の記事をそっくり書き移しているとんでもない本もある)

 北海道を車で移動するのなら多少版型が大きくなっても正確な道路地図の載っているものが便利だろう。逆にJRで旅行をするのなら、小型のものがいい。ただし、これとは別に絶対にJR時刻表が必要だ。 北海道では東京の山手線のように次から次へと電車が走ってているわけではない。1本の列車に乗り遅れたために、その後の日程が全部変更になった、という例もある。

ガイドブックを購入するほかに、北海道の出先機関を利用するのもひとつの方法だ。東京なら東京駅八重洲北口の国際観光会館ビル2階に、北海道観光連盟の東京事務所が開設されている。そこには北海道に関する情報が蓄積されているし、係員が親切に教えてくれる。各自治体や観光施設が発行しているパンフレットも入手できる。ただし、そこは情報の案内だけで、航空券の予約や宿の手配まではしてくれない。しかし、プランニングのためにはきっと参考になるはずだ。

もう一度上の表にもどる。観光地の宿が混雑していて予約がとれない場合、いっそのことその周辺の中小都市のビジネスホテルに宿泊するのも手だ。たとえば、阿寒湖の宿がどうしてもとれない場合、帯広のシティホテルに、網走が満員の場合は車で1時間の北見市に、層雲峡がいっぱいなら留辺蘂町がある。なにも阿寒湖へ行ったら阿寒湖畔に宿泊しなければならないことはない。純観光地が混雑している時は、むしろその周辺都市のビジネスタイプのホテルがすいているケースが多い。ようするに、北海道のビジネス客が休暇で家族連れで観光地に出かけている、ということだ。

行くだけ行ってみて宿に泊まれなかったら車の中で寝る、というのはプランニングでもなんでもない。北海道を夜行列車を乗り継いで、旭川と帯広の駅で寝る、というほうがよっぽどプランとしてはしっかりしている。北海道で夜間も待合室が開いているJR駅はごく限られている。JRでの旅好きな人はそんなことまでよく調べているものだ。

まだまだたくさんあるが、とにかく荷物は少なめがいい。北海道旅行は気象条件などのため、どうしても荷物が多くなりがちだが、昔から荷物が少ないのは旅行上手ともいう。ガラガラと大きなスーツケースを引きずって北海道を旅するのはみっともない。北海道に行って熱気球に乗ってやるぞ、なんて考えている人は少なくてもそんなスーツケースなど持っては行かない。旅行に出たときぐらい自分の日常のライフスタイルを変えてみるべきだ。(コンビニで買い物をしない、とか。それは無理か……。)